料理家で世界を知るトライアスリートでもある高橋善郎さんのレシピ開発企画「アスリート体感料理」。第7回目は「バイク」「走行中」がテーマ。 日ごろのトレーニングや大会出場時など高橋さんの体感を基に、どんな物が食べたいか、何を食べたらいいかを踏まえて、トライアスロンを構成する3種目、スイム・バイク・ランを愛する人たちに向けて、摂取するタイミングにも言及したスポーツフードを提案します。
走る前や走った後の寒さがだいぶ体にしみる時期になってきました。
走っている時はちょうどいいので距離も積めるんですが、その分体への負担も大きくなるのでウォーミングアップや適度な休憩、そしてダウンとそれぞれ特にしっかり行なっていきたい季節ですよね。
そして、冬だからこそ水分補給もこまめに行いたいところ。汗をかいている実感が夏場より感じづらいので隠れ脱水症状も多いんです。私自身、だいたいトレーニングする2時間前くらいから30分おきにこまめに水分補給をするように意識しています。ただ、長いレースの時などは途中でトイレに行きたくなってしまうので、そのトレーニングやレースの強度、長さによって調整はお忘れなく。
水分補給といえばスポーツドリンクで補給する方が多いと思いますが、自家製のスポーツドリンクでエネルギー補給もオツなもの。
では、そもそもなぜ、水ではなくスポーツドリンクが効果的かというと、汗の成分の中で一番多く含まれている成分がナトリウム(塩分)。水分補給を怠ると発汗により身体から塩分がどんどん失われ、補給しない状態が続くとけいれんが起きやすくなったり、熱中症にかかりやすくなってしまったりするため、体内の水分・ミネラル補給、そして熱中症を予防するにはスポーツドリンクが効果的といわれています。
一般的なスポーツドリンクは非常に美味しく、様々な成分を含んでいて確かに効果的ではあるのですが、多量の甘味料が含まれているので気になる方もいるかもしれません。
今回は手軽に作れてこの冬だからこそ飲みたい「自家製スポーツドリンク」レシピを紹介します!
<材料(2人分)>
・グレープフルーツ:1個
・レモン:1個
【A】
・水:1L
・ガムシロップ:30〜40g
・塩:小さじ1
・おろししょうが:小さじ1/4
<作り方>
①ボウルに【A】を入れ、混ぜ合わせる。
②グレープフルーツとレモンは4等分に切り、種が入らないようにざるなどを①のボウルにのせ、その上でしぼる。
③さらに混ぜ合わせて、適宜冷やす。
<ポイント>
通常は水、砂糖、塩、レモン汁で構成されることが多いですが、今回はランニング中でも飲みやすいようグレープフルーツをベースに作っています。もちろんより手軽に作りたい場合はグレープフルーツジュースを使用してもOK!すりおろしたしょうが、塩も加えて甘ったるくないよう、かつ寒い時期でも体の代謝をあげられるようなドリンクに。
マラソン大会も多いこの時期に自家製ドリンクでモチベーションを上げてみてください! <<次回へ続く>>
Yoshiro Takahashi / 1988年 神奈川県生まれ
●得意料理:和食料理 / 魚料理全般 / 和菓子 / アスリート系ごはん
●ジャンル:和食 / 魚料理全般 / おつまみ / 健康・スポーツ / おもてなし / 酒類(日本酒、ビール 、ワイン)
●モットー:「もっと料理を楽しく、身近に」
●趣味:書道 / スポーツ(トライアスロン・バスケットボール)
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高橋さんが経営する和食料理店「凧 HANARE」
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