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2021.05.29
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すぽとり週刊ニュースヘッドライン【2021年5月22日~28日】
すぽとり編集部

すぽとりが対象とするスポーツ、スポーツニュートリション、食品・栄養、健康、生産分野に関する1週間分の気になるニュース、動向などを厳選し、記事にまとめました(2021年5月22日~28日)。

【好きなスポーツ選手ナンバーワンは五輪3連覇かかる氷上の貴公子、快進撃続くテニス女王は上位に急浮上:5月24日】

公益財団法人 笹川スポーツ財団が2020年夏に実施した「好きなスポーツ選手」調査によると、第1位は羽生結弦(フィギュアスケート)、2位はイチロー(野球)、3位は大谷翔平(野球)と、前回(2018年)調査と同様の3人が上位を占めた。4位の大坂なおみ(テニス)は圏外から一気に上位進出。全豪オープン優勝などテニス4大大会での活躍、米国の黒人差別反対運動に賛同するメッセージなどが脚光を浴びた。

来冬の北京大会で五輪3連覇の偉業がかかる羽生は、18・19歳、50、60、70歳代で最多得票、女性からの圧倒的人気を誇る。イチローは現役時代の輝かしい実績に加え、引退後も垣間見える人間性から新たな魅力が増し、20、30、40歳代の社会人層、男性から最も支持されているスポーツ選手に。5位の浅田真央(フィギュアスケート)は女性人気で第2位。年代別では特に20歳代(2位)、30歳代(3位)から支持を集め、浅田と同世代からの人気が根強いことがわかった。7位の池江璃花子(水泳)、8位の渋野日向子(ゴルフ)といったスポーツ界のニューヒロインが初ランクインした一方、前回8位の松山秀樹(ゴルフ)は最高峰・マスターズを制し、日本人で初めてグリーンジャケットに袖を通したが、調査時期のずれによってトップ10から外れる結果になった。

調査は2年に一度実施され、2020年8~9月に全国の18歳以上の男女を対象に「好きなスポーツ選手」をたずねたところ、2246人から回答を得た。以下、調査結果。

 

【アディダス VS ナイキの構図、割って入れるかニューバランス(スポーツブランドに関する調査):5月25日】

全国10~60歳代3094人に直近1年間で購入したスポーツブランドについて聞いたところ、1位はアディダス(31.2%)、2位はナイキ(29.4%)、3位はニューバランス(19.4%)となり、シューズメーカーが上位を占める形になった。

人気を二分するアディダスとナイキに限定した設問「どちらか一方を選ぶなら?」では、10~20歳代の若年層でアディダスが人気を集め、30歳代以上ではほぼ同率の結果になった。1位のアディダスの顧客構造を分析すると、「2、3カ月に1回以上購入している」が 8.5%、「1年に1回以上」「2、3カ月に1回未満の頻度で購入している」が22.2%で、1 年以内の購買顧客の合計は 31.2%と直近1年間で3人に1人がアディダス商品を購買する傾向にあり、人気の高さがうかがえた。

本調査結果は、㈱スパコロ(東京都港区)が5月15日~17日に実施したインターネットリサーチによるもの。

 

【ノボ ノルディスク、1型糖尿病患いながらも活躍する田仲駿太(自転車)の半生をモーションコミック化:5月26日】

1型糖尿病とともに国内外で活躍を続ける田仲駿太

デンマークに本拠を置くグローバルヘルスケア「ノボ ノルディスク ファーマ㈱(東京都千代田区)」 は、1型糖尿病を患いながら自転車競技で活躍する田仲駿太(21)を主人公としたモーションコミック「仲間と、ともに ~1型糖尿病を持つアスリートの物語~」を制作し、特設ウェブサイトに公開した。

1型糖尿病は、インスリンを合成・分泌する膵ランゲルハンス島β細胞の破壊・消失により、インスリンの作用が不足することで発症する。インスリンは膵臓から分泌されるホルモンで、ブドウ糖を血中から体内の細胞へ移動させ、エネルギーとして利用させる。インスリンがなければ、体内でブドウ糖を利用できず、血中にとどまることになり、高血糖状態になる。この状態が続くと、深刻な急性・慢性合併症につながる場合がある。通常ならインスリンが分泌されて常時血糖値を調節するが、1型糖尿病患者は自身の膵臓からインスリンが分泌されず、血糖値のコントロールが困難になるため、発症早期から適切な治療が必要になってくる。

田仲が主人公のモーションコミック「仲間と、ともに ~1型糖尿病を持つアスリートの物語~」

本作品は、田仲が学童期に1型糖尿病の診断を受け、将来への不安に悩みながらも、大切な仲間と自転車競技に出会い、夢に向かって邁進する姿を描いている。また、1型糖尿病について詳しく知ることができる内容にもなっている。鹿屋体育大学自転車競技部に所属する田仲はこれまで、国内外のレースで好成績を収めている一方で、糖尿病に関する講演活動を行っている。

モーションコミック公開に際して、田仲は「病気は、自分のマイナスな面になることが多いと思いますが、今までたくさんの仲間に勇気をもらい、励まされました。そのおかげか、現在病気を全くマイナスなものだと思っていません。1型糖尿病でも、目標に向かって頑張れるということ、活躍ができるということを皆さんにお伝えしたいです」とコメント。

ノボ ノルディスク社は社会貢献活動の一環として、選手全員が1型糖尿病患者で構成された世界初のプロサイクリングチーム「チーム ノボ ノルディスク」を結成。糖尿病とともに生きる患者を応援するため、世界中のレースに挑戦しており、田仲も活動に参加している。

 

【部活動で培った能力を社会でどう生かすか、松井秀喜、本田圭佑の母校で「デュアルキャリア」教育:5月28日】

キャリア教育のプラットフォームを提供する「TOiRO㈱(東京都千代田区)」は、松井秀喜、本田圭佑を輩出したスポーツ名門校で知られる星稜高等学校1、2年生149人を対象に、アスリート育成年代に特化したキャリア教育「アスリートキャリアトレーニング」を実施した。これは、「スポーツ選手のセカンドキャリア問題」に端を発し、育成年代の段階から部活動で培った能力をどのように社会へ生かすかなどを教育し、キャリアの土台づくりにしてもおうといった試み。

競技に注力するスポーツ選手は、進路・進学のための準備時間、社会経験を積む機会を十分確保できず、引退後のキャリア形成が困難な状況にある。日本オリンピック委員会(JOC)の調査によると、トップレベルで活躍したスポーツ選手の約半数が引退後の就職先に不安を抱えており、「ビジネス社会で自分の能力が通用するのか」「職場に復帰して、自分の能力がついていけるのか」などの声が挙がっている。こうした現状がなかなか脱却できない中で、選手としての夢を追いかけつつ、現役のうちからその他の可能性にも挑戦し、次のキャリアに向けた準備を並行して行う考え方「デュアルキャリア」の必要性が高まっている。

星稜高校で行われた初回の講義は「スポーツ経験を社会に生かすキャリアの考え方と注意点」がテーマ。スポーツ経験を社会に生かすために必要なキャリアの考え方と、気をつけるべき落とし穴について、体育会学生の就職活動から紐解く今からやるべき6つの準備と先輩が陥っているキャリア選択の課題という観点から情報提供などが行われた。

<主な講義テーマ>
・スポーツ経験を社会に生かすキャリアの考え方と気をつけるべき6つの落とし穴
・将来を考える第一歩、キャリアビジョンを描くために必要な土台作り
・自分自身の資質と行動特性を理解する「自分の生かし方」「成長の仕方」

今回講義に参加したのは、全国大会を目指しながら学業を果たすコースを選択する、まさにデュアルキャリア教育が必要な生徒たちで、今後自身に降りかかる可能性のある問題の一端に触れた。担当トレーナーを務めたTOiRO取締役・鶴巻氏は「大学生になってから就職や将来について考えるのではなく、育成年代から自分自身のキャリアを真剣に考える習慣を身につける。新しいアスリートキャリアトレーニングの基準を創出していく」と話している。

講義は、2022年2月までに全6回オンラインで実施する予定。