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2021.06.19
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すぽとり週刊ニュースヘッドライン【2021年6月12日~6月18日】
すぽとり編集部

すぽとりと親和性の高い話題(スポーツ、スポーツニュートリション、食品・栄養、健康、生産分野ほか)について、1週間分の気になるニュース、研究動向などを厳選し、記事にまとめました(2021年6月12日~6月18日)。

 

【東京五輪開催で最も期待できるのは「経済効果」 五輪世論調査Week1~Week3:6月14日】

調査研究機関「日本リサーチセンター」は「東京五輪が開催された場合の日本への影響」について世論調査を実施。5月19日週(Week1)、5月26日週(Week2)、6月2日週(Week3)に実施した3回分の調査結果を発表した。同機関は今後、東京五輪開催までの動向を定期的に公表していくことにしている。

「今年東京五輪が開催された場合、日本の国としてどのような影響があると思うか」という質問に対し、最も多かったのは「経済効果が期待できる」。Week1で16.5%、Week2で20.7%、Week3で19.6%と約2割の人が回答した。次に多かったのが「国民のスポーツに対する関心が高まる」で、Week1から15.0%→15.7%→13.3%だった。東京2020大会の意義といえる部分「国民に一体感が生まれる」と回答した割合は12.3%→12.9%→9.5%と低下傾向にあり、開催40日あまりの時点で五輪ムードが醸成されているとはいいがたい結果になった。

ちなみに、集計方法や質問項目が異なるものの、前回の東京1964大会開催直前の世論調査では、「東京五輪に関心を持っている」と回答したのが2.2%。ほとんどの国民が関心をもっておらず、その背景として「楽しむ余裕がない」といった国民感情だった。ある意味、今回の状況と酷似している。ただ、開催後の調査では「立派に開催された(される)」の回答が9~10割に上り、「戦後からの復興」「国威発揚」といった目的は果たされたもよう。開催まで30日あまりに迫った東京2020大会。“V字回復”して東京1964大会同様の充足感が得られるのだろうか。

■調査方法:インターネット調査
■調査対象:サイバーパネル会員(全国の20才~69歳男女)
■調査時期と回答数
2021年5月19日~2021年5月24日 (w1) 998名
2021年5月26日~2021年5月31日 (w2) 1002名
2021年6月2日~2021年6月7日 (w3) 996名

 

 

【サッカーに次ぐ競技人口誇るクリケット、日本での普及活動拠点を栃木県佐野市へ移転:6月14日】

一般社団法人日本クリケット協会は、北関東地域におけるクリケットのまち・栃木県佐野市に本部事務所を移転した。26日には佐野市国際クリケット場で、新本部事務所およびティールームのオープニングセレモニーを開催する。また、セレモニー終了後には、クリケットを観戦しながら紅茶とスコーンなどを楽しむ「Cricket with Tea」も行われる。

クリケットはイギリス発祥のスポーツで、サッカーに次いで競技人口が多い。特にインドやオーストラリアなどイギリス連邦加盟圏では絶大な人気を誇っている。最も有名なプレーヤーはインド代表主将のヴィラット・コーリ。経済誌「フォーブス」によれば、2020年に得た収入は26億ドル(約28憶5000万円)に上り、アウディ、プーマなど有名企業が軒並みスポンサーに名を連ねている。ちなみに、同誌が毎年発表するアスリート長者番付では66位にランクされた。

同協会は、世界的に人気が高いクリケットの日本国内における普及、発展、強化などを推進しており、2008年に地域密着型の普及戦略(「クリケットのまち」づくり)を策定して本格的な普及活動をスタート。2002年に約660人だった競技人口は、2018年には約4000人にまで達した。

また、体育などの授業に導入する学校も増え、年間約2万人の児童・生徒がクリケット活動に参加している。2018年には、ジュニア層への普及、気軽に楽しめるソーシャルクリケット(簡易版クリケット)による愛好者の増加を図っている。同協会は今後、関東地方を中心に進めていた「クリケットのまち」づくりを東北、東海、関西の各地方に拡大することを目指す。

 

【プロポリス含有食品に脳機能改善作用:6月16日】

「㈱山田養蜂場(岡山県苫田郡)」が保有するプロポリス含有食品(ノンアルツBee)について、認知機能改善作用があることが臨床研究で明らかになった。本研究成果は、科学雑誌「Japanese Pharmacology & Therapeutics Volume 48, Issue 10, 1805 – 1819 (2020)」に掲載されている。

40歳以上79歳以下で物忘れを自覚する健常な日本人男女(認知機能検査「MMSE」のスコアが24~29点の範囲内で、認知機能の低下が気になる、または他人から物忘れなどを注意されたことがあるが、認知症ではない人)82名に対して、プロポリス含有食品を摂取させる群(40名:平均65.3歳)、プラセボを摂取させる群(42名:平均65.1歳)に分けて12週間摂取させ、MCI Screen(軽度認知症スクリーニング検査)で認知機能を評価した(プラセボ対照二重盲検試験:RCT)。結果、プロポリス含有食品摂取群はプラセボ群と比較して、言語記憶力や注意力に関わるMCI Screenの総合スコアや即時記憶課題「MPI値」の変化量が有意に増加した。

【土壌や河川から産出されるフルボ酸に健康作用を確認:6月18日】

フルボ酸の原料販売などを手掛ける「日本オーガニックミネラル㈱(東京都渋谷区)」は、フルボ酸の健康効果に関する臨床研究を実施。アルブミン、HDLコレステロールの上昇など健康に寄与する作用を確認した。

フルボ酸は土壌や河川などから抽出される有機酸の一種で、ユーラシア大陸などの古い地層から豊富に産出される。米・ユタ州の約7000万年前〜1億年前の古代植物堆積層「ヒューミックシェール」からは約70種類の天然ミネラルが含まれたフルボ酸が発見されている。ネイティブ・アメリカンは、ヒューミックシェールから採取した土の作用を理解し、薬として使っていたとされている。

フルボ酸は分子量が小さく、体内への吸収がよいことが特徴。過去の基礎研究や動物実験では「皮膚のコラーゲン増加」「殺菌効果」「慢性炎症や糖尿病への効果」などが確認されている一方、ヒト試験による効果検証は限定的だった。

試験は35〜65歳の女性36人を対象に行われ、フルボ酸1000mg摂取群、プラセボ(偽薬)群に分けて12週にわたって毎日摂取させた。試験開始前と12週間後に、①血液検査、②体組成検査、③酸化度試験、④糖化度試験、⑤重金属ミネラル検査、⑥腸内フローラの変化の検査を行った。結果、以下のことが確認された。
1) フルボ酸摂取群では、カルシウムや亜鉛、酵素などと結合して体内で運搬したり、毒素と結合して血中毒素濃度を減らす役割のある「アルブミン」が有意に上昇した(血液検査)。
2) フルボ酸摂取群では、動脈硬化を防ぐ役割を持つHDLコレステロール(善玉コレステロール)が有意に上昇した(血液検査)。
3) フルボ酸摂取群では、体重に減少傾向がみられた(体組成検査、郡間比較)。

この結果により、フルボ酸がヒト生体に対して好影響を及ぼす可能性が示唆された。研究を実施した同社は、フルボ酸の機能性を明らかにするための過程として意義あるものとして今後研究を進め、フルボ酸の健康価値を追求することにしている。