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2021.07.31
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すぽとり週刊ニュースヘッドライン【2021年7月26日~7月30日】
すぽとり編集部

すぽとりと親和性の高い話題(スポーツ、スポーツニュートリション、食品・栄養、健康、生産分野ほか)について、1週間分の気になるニュース、研究動向などを厳選し、記事にまとめました(2021年7月26日~7月30日)。

 

【世界のサッカー市場 子供・女性の競技人口増で2027年まで高成長、欧州がけん引:7月26日】

市場調査レポートプロバイダー「Report Ocean(レポートオーシャン)」によると、世界のサッカー市場は2021年から2027年までで年平均成長率(CAGR)18.3%を記録し、2027年には37億1270万ドル(約4067億円)に達するとしている。市場への貢献度はヨーロッパが最も高く、予測期間中のCAGRは17.7%となる見込み。

市場拡大の要因として、サッカーリーグの推進が挙げられる。サッカー人気が高まることで女性や子供の参加が目立ち、競技人口が増加するとともにサッカークラブやサッカー協会の数も増加した。また、有名人の推薦や積極的な広告もサッカーへの参加を促進している。サッカー人気は、より多くの新しい仕事の機会への道を開くことになった。プロ選手はもちろん、コーチ、チームマネージャーなどで、引退後のキャリアの選択肢が増加していることも多くのビジネスを生み出す土壌となっている。

しかし、COVID-19の蔓延は、世界のサッカー業界の成長に悪影響を及ぼしている。政府は、コロナウイルスの拡散を抑制するため、社会的距離を保ち、移動を避けるよう指示を出している。その結果、スポーツリーグやイベントが中止されたり、中断されたりしている。また、若者の間ではコンピュータ、モバイル、ビデオなどのバーチャルゲームが人気を博している。バーチャルゲームの普及により、サッカーなどのフィジカルスポーツへの若者の参加が減少しており、これらがスポーツ全体の世界市場の抑制要因となっている。

【汗の長時間放置は髪トラブルのリスク、真夏のスポーツ・運動後はヘアケアを  アデランス:7月27日】

毛髪・美容・健康のウェルネス産業をグローバル展開する「㈱アデランス(東京都新宿区)」が、紫外線が強く気温が高くなる夏時に行うスポーツや運動時の髪・頭皮のトラブルについて紹介している。

■運動後のヘアケア、怠ると抜け毛リスクに?
夏の暑さが本格化してスポーツイベントの開催も多くなり、体を動かす機会も増えてきている。適度な運動は、筋肉が活性化することで血行促進につながり、抜け毛や薄毛の予防にもなるといわれるが、運動時・運動後に適切なヘアケアを行わないと、かえって頭皮や髪に悪影響を与える場合がある。運動する際には、それに適したヘアケアを心がけたい。

■スポーツ時、髪や頭皮へのリスクを高めるNG行動ランキング!
1位:運動後の汗を長時間放置  スポーツ後の汗を放置することは、頭皮や髪にとって大きなリスクとなる。蒸し暑い日に汗をかいた状態で長時間放置すると、汗と皮脂が酸化して頭皮が細菌の繁殖する温床となる。これにより、ニオイやかゆみなどのトラブルをひき起こし、結果として抜け毛の増加や薄毛を招く原因にもなる。運動中はスポーツタオルなどでなるべく汗をこまめにふき取るように意識し、終了後はなるべく早くシャワーで汗を流し、頭皮や髪を清潔に保つ必要がある。すぐに洗えない場合には、ドライシャンプーなどを活用する。

2位:紫外線に無対策  屋外での運動中につい怠ってしまいがちなのが、髪と頭皮の紫外線ケア。髪は他の部位よりも太陽に近い位置にあり、さらに運動中は屋外にいる時間も長いため、紫外線ダメージを受けやすい環境にある。紫外線は髪や頭皮を乾燥させ、抜け毛を招く恐れもある。乾燥してダメージを受けた髪はキューティクルがはがれやすくツヤがなくなり、切れ毛や枝毛、パサつきといった髪のトラブルをひき起こす。また、紫外線を浴びることで髪が変色したり、ヘアカラーをした髪の色持ちが悪くなる可能性もある。屋外での運動時には、頭頂部まで覆うタイプの帽子をかぶるなど、しっかりとUV対策を行うことが重要。

3位:髪の洗いすぎ   夏場は頭皮に汗をかくことも多く、すぐに洗い流したくなるところ。ただ、頻繁に髪を洗いすぎても、必要な脂分が保てなくなることで、頭皮の乾燥を招くことも考えられる。頭皮が乾燥すると、抜け毛の要因にもなるので、洗髪の頻度も意識する必要がある。お湯で髪と頭皮をすすぐだけなら1日に何回か行っても問題ない。シャンプーでしっかり洗い落とすのは1日1回で十分。また、自分の髪質や頭皮の状態に合ったシャンプーを選んで使用すると良い。洗髪方法で重要なのが、シャンプー前後のすすぎ。シャンプーをつける前に髪を濡らす時は、一度お湯で汚れを洗い流す程度で良い。

■スポーツの際におススメなヘアケアアイテム
ドライシャンプー  水で洗い流す必要がないドライシャンプーは、風呂に入れない時でも髪の毛や頭皮を清潔にすることができる。一般的には、災害時や介護で使用されることが多いが、運動後のケアにも適している。持ち運びしやすく、スプレー・パウダー・ジェル・シートタイプなど種類も豊富。ドライシャンプーを髪にまんべんなくつけ、頭皮、髪になじむようしっかり揉みこんだ後、乾いたタオルで拭くだけ。手軽に汗やニオイ、ベタつきを軽減できる。

髪にも使えるUVスプレー  UVスプレーを髪に使用するときは、髪や肌から10~15cm程度離した状態で頭全体にムラなく吹きかける。また、外出時には2~3時間おきにかけ直すのがベスト。特に髪は動きやすく、互いにこすれ合うことでもスプレーが落ちてしまう。かけ直すときは、再度まんべんなく上塗りする。帽子との併用もお勧め。

メントール配合の冷感シャンプー  汗をかいた頭皮は、ベタつきが気になって不快なもの。スーッとした爽快感を味わえるメントールシャンプーは、運動後のほてった頭皮を一気にクールダウンし、ひんやりとした洗い心地を感じられる。

【京漬物・すぐき由来「ラブレ菌」の継続摂取で肌の潤い保持を確認 カゴメ:7月27日

食品・飲料大手「カゴメ㈱ (愛知県名古屋市)」 は、京漬物「すぐき」から発見された植物性乳酸菌「ラブレ菌(Lactobacillus brevis KB290)」の継続摂取によって肌の潤いを保持できることを明らかにした。また、ラブレ菌が腸内環境を改善することで効果を発揮していることが示唆された。

■試験モデル
【試験1】乾燥肌を自覚する健常な女性(平均20.2歳)を無作為に2群に分け、一方の群(ラブレ菌群)にはラブレ菌を35億個/本以上含む飲料を、もう一方の群(プラセボ群)にはラブレ菌を含まない飲料を、1日1本、4週間摂取させた。摂取前後に、肌の潤いの指標とされる「角層水分量」と、腸内菌叢の代替として「糞便内菌叢」の変化を調査した。

【試験2】ラブレ菌の効果が若年層に限定的でないことを確かめるため、乾燥肌を自覚する健常な女性(平均42.4歳)を2群に分け、ラブレ菌群にはラブレ菌を14億個/本以上含む飲料を、プラセボ群にはラブレ菌を含まない飲料を、1日1本、8週間摂取させた。摂取前、摂取4週間後、8週間後に、「角層水分量」を調査した。

■結果
【試験1】64名を対象に、角層水分量、糞便内菌叢について摂取前後での変化量をラブレ菌群とプラセボ群との間で比較した。秋季から冬季という肌の乾燥が進む時期に実施したため、プラセボ群においては、前腕部、頚背部(首すじ)ともに摂取前後の変化量が大きく負の値を示したが、ラブレ菌群ではプラセボ群と比較して有意に高い値を示した(図1)。すなわち、ラブレ菌摂取により肌の潤いが守られたことが明らかになりました。また、糞便内菌叢についても、善玉菌の一つ「Bifidobacterium属(ビフィズス菌)」や、内臓脂肪と負の相関があるとされる「Blautia属」が高値を示すなど(図2)、さまざまな細菌について群間で有意な差が認められた。したがって、ラブレ菌摂取により肌の潤いが守られたと同時に、腸内菌叢が変化したことが確認できた。

【試験2】94名を対象に、摂取前から摂取4週間後、8週間後の角層水分量の変化量を群間比較した。その結果、試験1で効果が認められた前腕部に加え、頬部の角層水分量においても、摂取4、8週間後ともにプラセボ群と比較しラブレ菌群で有意に高い値を示した(図3)。したがって、試験1で認められたラブレ菌の肌の潤いを守る効果は、より幅広い年齢で認められること、身体のさまざまな部位で発揮されることが示された。

 

【超人的な動きをする体操選手の脳には特徴あり、アテネ五輪金メダリストら研究者が解明

順天堂大学は、世界クラスの日本人体操競技選手に特徴的な脳ネットワーク構造があることを明らかにした。これは、同大大学院スポーツ健康科学研究科・冨田洋之准教授(2004年アテネ五輪・体操金メダリスト)、医学研究科放射線診断学・鎌形康司准教授、青木茂樹教授、脳神経外科学・菅野 秀宣先任准教授、スポーツ健康科学研究科・和気秀文教授、内藤久士教授らが行った共同研究によるもの。研究に関連する論文はJournal of Neuroscience Research誌オンライン版に公開されている。

従来のスポーツ科学では優れたアスリートがもつ身体的な特徴、エネルギー供給能力、技の特徴など身体特性に主眼が置かれていた。しかし近年、一流のアスリートの鋭敏な感覚、精密な運動制御能力、的確な状況判断を行う意思決定能力、強い意欲などの優れた脳機能に注目が集まっている。これらの脳機能は長期にわたる集中的な運動トレーニングによって得られた神経可塑性(脳が学習する仕組み)に基づいていると考えられるようになってきた。研究グループは、2020年に世界クラスの体操競技選手の脳のある領域の体積が一般人に比べ大きく、競技成績に相関することを世界で初めて報告している。

研究は、世界大会で入賞歴のある現役日本人体操競技選手10名と体操競技経験がない健常者10名の男性を対象に行われ、MRIで脳内を撮影し、脳のネットワーク解析法を用いて、両者の脳の構造を比較した。また、競技成績(Dスコア=技の難しさなどを評価するもの)と脳の構造との関連についても解析した。

研究の結果、体操競技選手群では、対照群に比べて、感覚・運動、安静状態、注意、視覚、情動といった体操競技に密接なかかわりのある機能を司る脳領域間の神経接続が強くなっていることがわかった(図1A)。また、これらの脳領域間の神経接続のうちいくつかの接続が床運動、平行棒、鉄棒のDスコアと有意な相関関係があることがわかった。床運動は空間認識、平衡・姿勢感覚、運動学習などを司る脳領域を結ぶ神経接続と、平行棒は視覚運動知覚、手の知覚を含む感覚運動などを司る脳領域を結ぶ神経接続と、鉄棒のDスコアは視空間認識、エピソード記憶、意識、視野内の物体認識と関連する脳領域を結ぶ神経接続とそれぞれ有意な正相関がみられた(図1B) 。いずれも各体操競技種目に密接に関連する脳機能を司る脳領域間の神経接続であり、これらの脳領域間を結ぶ神経接続が各体操競技種目の神経基盤として重要である可能性を示している。

これらの結果から、世界クラスの体操競技選手では体操競技と密接に関連する脳機能を支える特殊な脳ネットワークが構築されていることが明らかになり、競技力をさらに高めていくためには、視空間認識、視覚運動知覚、運動学習などそれぞれの体操競技と関連する脳機能の向上が重要であることが示唆された。卓越した体操競技力の神経基盤として特徴的な脳ネットワークが構築されており、これらの脳ネットワークは体操競技と密接に関連する脳機能を司ることが同研究によって明らかになった。

この成果から、脳のネットワークを評価することで、体操競技選手の各種目への適性やトレーニング効果の客観的評価に役立つ可能性があることを示した。一方、世界クラスの体操競技選手の脳ネットワークの特徴が、長期間の集中的な体操競技トレーニングによるものなのか、生まれつき各個人が有している特徴なのかについてはいまだ検証されていないため、今後さらに縦断的なアプローチによって明らかにしていく必要がある。順大は今後、他の運動競技についても同様の検討を行うことで各競技における世界クラスの選手人材の育成に役立てることにしている。