スポーツ・運動と食を結ぶ
ウェブマガジン
お問い合わせ
2021.06.05
ニュース
すぽとり週刊ニュースヘッドライン【2021年5月29日~6月4日】
すぽとり編集部
0
Twitter Facebook

すぽとりと親和性の高い話題(スポーツ、スポーツニュートリション、食品・栄養、健康、生産分野ほか)について、1週間分の気になるニュース、研究動向などを厳選し、記事にまとめました(2021年5月29日~6月4日)。

 

【クロレラ摂取による腸内細菌増で抗炎症作用などの可能性示唆 メタジェンとサン・クロレラの共同研究:6月1日】

腸内環境の研究を手掛ける「㈱メタジェン(本社:山形県鶴岡市)」は、健康食品販売「㈱サン・クロレラ(本社:京都市下京区)」と共同研究を行い、緑藻類「クロレラ」摂取時の腸内環境変動の解析から、抗炎症作用や血糖値改善などの健康効果を見出した。

クロレラは淡水に生息する緑藻類の一種で、タンパク質、ビタミンB12、葉酸、鉄分などの栄養素をバランス良く含むプラントベース・ホールフード(植物性自然食品)。クロレラが持つ健康機能に関してはいくつか明らかにされているが、腸内環境に与える影響などの機能性に関するメカニズムは不明だった。

今回の共同研究では独自の腸内環境評価法を用いて、クロレラ摂取による腸内細菌叢(腸内フローラ)と腸内で作り出された成分(代謝物質)を評価。研究の結果、①異なる腸内環境下でも、動物試験で血糖値の改善効果が報告されている「アゼライン酸」などの中鎖ジカルボン酸が増加すること、②「プロビオン酸」量の少ない腸内環境下に限り、抗炎症作用、肥満抑制効果が報告されているプロピオン酸が増加することがわかった。これらの結果から、クロレラ摂取によって腸内で2つの成分が増加し、健康効果が得られる可能性が示唆された。

両社は今後さらに研究を行い、クロレラ摂取がもたらす健康効果を摂取した全員が得られるように腸内環境を事前に整える新たな商品開発、個々人の腸内環境タイプに合わせたクロレラ摂取法の開発などを推進していく考え。

<掲載論文>
The nutritional efficacy of Chlorella supplementation depends on the individual gut environment: a randomized control study
(クロレラサプリメントの栄養学的有効性は個々の腸内環境に依存する:ランダム化比較試験)

 

【免疫細胞を活性化させるプラズマ乳酸菌、欧州市場へ販売拡大 キリン・協和発酵バイオ:6月1日】

飲料大手「キリンホールディングス㈱(東京都中野区)」は、アミノ酸・健康食品製造・販売「協和発酵バイオ㈱(東京都千代田区)」の欧州事務所を通じて、独自素材「プラズマ乳酸菌(Lactococcus lactis Plasma)」の供給範囲を拡大する。

プラズマ乳酸菌は、キリンの研究によって発見されて以来、食品や飲料、サプリメントなど多くの商品に採用されてきた。プラズマ乳酸菌摂取による健康効果について、免疫の司令塔といわれる「プラズマサイトイド樹状細胞(pDC)」を活性化する可能性が明らかになっている。活性化されたpDCの指示・命令により、免疫細胞全体が活性化され、病原菌などの外敵に対する防御システムが機能するといった作用機序を持つことから、ウイルス感染防御などの作用が期待されている。

日本で発見された独自の機能性を持つ乳酸菌は、欧州から世界へと広がりを見せることになる。

 

【ブルーライトカット眼鏡は子供の発育に悪影響!? 眼科医の7割が回答:6月1日】

「一般社団法人 健康長寿(東京都渋谷区)」は、全国の眼科医を対象に「子どもの視力」に関する調査を実施した。子供の視力低下の原因といわれる「ブルーライト」をカットする眼鏡について、回答した眼科医の7割が「悪影響あり」と指摘している。

新型コロナウイルスの影響で学校に行けない子供が多くなる中、在宅での学習でパソコンを使用する機会が増え、デジタル機器の多様化によって早い時期から目を酷使する環境になってきている。文科省も子供の視力が低下傾向にあるデータを公表し、問題提起している。

眼科医が考える子供の視力低下の原因については、「スマートフォン・携帯ゲーム機(49.3%)」が最も多く、「ブルーライト(20.9%)」、「テレビ・テレビゲーム(19.2%)」、「部屋の明るさ(6.0%)」、「悪い姿勢(4.3%)」と回答。上位3つはデジタル機器による影響が大きいとわかった。頻繁に手にするデジタル機器から発せられるブルーライトと子供の視力への影響に関して、約半数の眼科医が「目の疲れ(49.8%)」、「視力低下(45.7%)」と指摘。「網膜へのダメージ(37.2%)」「肩・首のこり(24.1%)」「自律神経の乱れ(20.5%)」「体内リズムへの影響(19.2%)」「睡眠サイクルの乱れ(15.5%)」「腰痛(13.4%)」と続き、目だけでなく心身にも影響があることを懸念している結果になった。

ブルーライトへの対策として、市販のブルーライトカット眼鏡を使用することについて、73.5%の眼科医が「悪影響がある」と答えた。さらに、「子供の発育にどんな影響があるか」を聞いたところ、「自然光との割合が崩れ、かえってダメージになる可能性」「幼少期にカットしすぎると、光の調整を覚えられない」「子供の成長期に必要な紫外線を取り入れられなくなる可能性」「色の認識、睡眠障害を起こす可能性」などを指摘した。調査によれば、約半分の眼科医は「視力が完成する(定まる)年齢」を7~10歳(小学校低学年~中学年)と回答しており、成長を考えて10歳以降にブルーライト対策を行う方が良さそうだ。

子供の習慣で視力低下に繋がる恐れのあるものについて聞いたところ、「至近距離で物を見る(46.4%)」、「暗い部屋でのテレビ・スマートフォン・読書・ゲーム・勉強(45.4%)」「悪い姿勢で長時間物を見る(41.9%)」、「寝る直前までのスマートフォンの操作 [目の酷使](23.9%)」となった。

視力低下予防のために積極的に摂取すべき食べ物(成分)について最も多い回答を寄せられたのが「ブルーベリーやイチゴ [アントシアニン](47.3%)」で、次いで「ほうれん草やケール [ルテイン](32.7%)」「小松菜やカボチャ [β-カロテン](23.6%)」「しじみ [ビタミンB1](23.6%)」「ブロッコリーやキウイ [ビタミンC](20.7%)」と続いた。

なお本調査結果は、5月21日~22日に実施したインターネット調査で全国の眼科医1005人が回答したもの。全アンケート結果は以下の通り。

 

【コミュニケスポーツ「フレスコボール」、女子日本代表によるレッスンサービス開始:6月4日】

一般社団法人 日本フレスコボール協会(JFBA)は4日、女子日本代表ペアでフレスコボール関西(GVK)所属の風味千賀子・宮山有紀による全国出張レッスンサービスのスタートを発表した。

フレスコボールはブラジル・リオデジャネイロ発祥のビーチスポーツ。必要な用具はラケットとボールのみと手軽にでき、パートナーと連携してラリーを長く続けることが醍醐味だ。「協力」「思いやり」が求められる競技のため、JFBAは「コミュニケーションデザインスポーツ」として提唱し、組織の結束固めや子供との道徳教育、運動不足解消など生活シーンでも活用できることを訴求しながら国内の普及活動を行っている。

レッスンの講師を務める宮山は現役の小学校教員、風味も教員免許所持と、両者とも「教育」に造詣が深い。フレスコボールの競技特性を生かして現代にフィットした教育を行いたいという2人の想いから、普及活動を兼ねたレッスンサービスを開始することにした。

フレスコボール女子日本代表・風味千賀子(左)、宮山有紀(右)

▼プログラム実施例:小学校
依頼内容:60分
目的:フレスコボールを楽しみたい

①挨拶、フレスコボールとは
②アイスブレイクミニゲーム
③ペアに分かれてラリーの練習
④記録に挑戦タイム!
⑤ふりかえり、感想タイム

レッスン代:7000円(1時間)
※別途、開催地までの講師の交通費が必要
申し込み方法:JFBA公式ストアより

 

スポーツ栄養講座バナー