海洋深層水関連商品の開発・販売を手掛ける「赤穂化成㈱(兵庫県赤穂市)」は、主成分がマグネシウムの「にがり」を用いたマウス実験を行い、代謝(エネルギー産生)と筋肉量の増大に相関がある可能性があることを突き止めた。

実験では、マグネシウムを主成分として構成される深層水由来の「にがり」を用い、細胞を培養する培養液中のマグネシウムを増やした時の筋管細胞から産生されるATPの量を測定した。ATPはエネルギー産生に大きな影響を及ぼし、マグネシウムはATPの産生に不可欠な物質とされている。

実験の結果、「にがり」でマグネシウム濃度を増やすと、産生されるATP量が増えたことが確認された。また、筋肉形成の過程で、深層水由来の「にがり」を用いて細胞培養液中のマグネシウムを増やすと、筋管の形成度合いが高まる傾向が認められた。

研究を監修した河村循環器病クリニック 院長で健康スポーツ医の河村剛史氏は「筋肉トレーニングで筋肉(筋細胞・筋線維)が増えることは周知の通りだが、実は筋細胞が無限に増えるメカニズムは比較的最近まで解明されていなかった。今回の研究で、マグネシウム(にがり)が細胞レベルで筋細胞・筋繊維を増やすことが確認されたので、筋トレとマグネシウム摂取を組み合わせることで、より効果的な筋肉の形成が期待される。また、同時にマグネシウムはエネルギー産生も促進するので、運動パフォーマンス向上やダイエット効果も見込めるかもしれない」と、マグネシウムが持つ新たな機能性に期待感を示した。

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編集部