健康食品などを手がける「株式会社ファイン(本社:大阪市)」と大阪国際大学は、プロテインとニンニク&米ぬかの混合抽出物「リキニン」を同時に摂取することで、大学サッカー選手の身体組成に効果を及ぼす可能性があることを確認した。

大学スポーツ選手に対しては、多くの現場で食事調査(摂取頻度・食物摂取量・食品群・意識調査)がおこなわれているが、調査結果から摂取エネルギー量、総タンパク質摂取量が不足傾向にあり、栄養状態が懸念されている。一方、日常の食事をすべてコントロールすることは難しく、簡便かつ効果的な栄養摂取方法が望まれている。両者は大学スポーツ選手が抱える栄養課題について、食事以外の場面で栄養補助食品を活用し、得られる効果を検討した。

試験は同大サッカー部35人を無作為にプロテイン摂取(P群:12人)、リキニン摂取(R群:9人)、プロテインとリキニン摂取(PR群:8人)と3群に分けておこなわれ、3カ月間、トレーニング後やオフ日に1日1回(同時間帯)にそれぞれ22gを牛乳に溶かして摂取させ、摂取前後の身体測定をおこなった。

試験の結果、PR群は両腕の筋肉増加量が他の2群と比較して高値を示し、両足の筋肉量はPR群、P群とも有意に高かった。結果から、プロテイン単体で摂取するよりも同時摂取した時の方がより効果が見込まれる可能性が示唆された。

市場では、体づくりに必要なプロテインと、摂取効率を高めたり、相乗効果が見込めたりするプラスαの素材の組み合わせがトレンドになっているが、今回の試験結果から新たな可能性が示された。同社では、独自素材であるリキニンを活用し、今後スポーツ系サプリメントの開発に生かしていくとしている。

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編集部