料理家で世界を知るトライアスリートでもある高橋善郎さんのレシピ開発企画「二刀流の流儀」。
日ごろのトレーニングや大会出場時など高橋さんの体感を基に、どんな物が食べたいか、何を食べたらいいかを踏まえて、トライアスロンを構成する3種目、スイム・バイク・ランを愛する人たちに向けて、摂取するタイミングにも言及したスポーツフードを提案します。
バイク(運動)後に何を食べるか
昼はぽかぽか陽気、朝晩は冷え込むこの時期。一日の中で気温の変化が激しいと体調も崩しやすくなるので一層体のケアが必要になってきます。
トレーニングをするにしてもウォーミングアップの時間を長めに取って、しっかり体を温めてメイントレーニングに移行したり、また運動後のダウンの時間もいつもより多めに取ったりすることで体への負担を軽減することができます。
これはランニングだけでなくバイクトレーニングやスイムトレーニングでも共通して言えることなので運動前後はいつもより気持ちにゆとりを持って意識したいところ。
そして季節の変化に応じて意識したいのはトレーニングの内容だけでなく、普段食べている食事も合わせて意識してあげると体も喜ぶと思います。
ほてった体には冷たい系統の料理で体温を冷やすのはもちろんあり。ただ基本的に気温が低めなこの時期であれば、温かい系統の料理を摂って基礎代謝を上げていくのがおすすめ。
前回は、運動シーンにおける「米」の重要性や米の味わいを高める料理方法について書きました。
今回は体の芯から温めて、かつ「米」の美味しさを存分に味わうことができる免疫力アップレシピをご紹介します!
料理時間
15分
おこげを楽しむ「お手軽フライパンビビンバ」
レシピ
【材料(1人分)】直径20cmのフライパン使用 | |
温かいご飯 | 200g |
牛切り落とし肉 | 80g |
豆苗 | 50g |
もやし | 50g |
キムチ | 50g |
卵黄 | 1個分 |
ごま油 | 小さじ1 |
糸唐辛子/白ごま | 各適量食 |
【A】 | |
酒:大さじ2 | 80g |
しょうゆ/コチュジャン/ごま油 | 各大さじ1 |
砂糖 | 小さじ2 |
おろししょうが | 小さじ1 |
作り方
STEP:01
ボウルに【A】を入れ、タレを作る。
STEP:02
根もとを切り落としてざく切りにした豆苗、もやしを耐熱皿に入れ、たれを半量かける。ふんわりとラップをかけ、電子レンジ(600W)で3分ほど加熱する。
STEP:03
フライパンにごま油をひき、牛肉を入れて中火〜強火で全体に焼き色がつくまで炒める。残りのたれを加え、手早く炒めたらいったん取り出す。
STEP:04
そのままフライパンにご飯を入れ、全体に広げて軽く押しつける。ご飯の上に【STEP:02】、牛肉、キムチをバランスよく盛りつけたら、中火で1分ほど加熱して火を止める。卵黄、糸唐辛子をのせ、白ごまをふる。
ビビンバと聞くと、お店では本格的な陶器で熱々を楽しむことが多いですが、ご家庭ではフライパンを使うことで石焼き風のビビンバが簡単に楽しめます。
前回は「塩麹で米の旨さを引き出す」という部分がポイントでしたが、今回は「おこげ」。
焼き目をしっかりつけたお米の香ばしさに加えて甘辛みその香りも加わって食欲そそる一品に。
そんなおこげも楽しめるフライパンビビンバの良いところは、たんぱく質も野菜もバランス良く摂れること。生野菜だとどうしても量を食べなきゃ・・・と思う方も多いと思います。
今回は加熱することで野菜もたっぷり食べられますし、コチュジャンに含まれるとうがらしのカプサイシンやしょうがに含まれるジンゲロールの効果で代謝や免疫力の向上が期待でき、冷え性予防にもなります。具材を変えて味変を楽しめるので、お好みの具材を使って作ってみてください!