店舗経営の傍ら、管理栄養士資格の取得をめざし、トライアスリートとしても活動する高橋善郎さんが、スポーツをする人に向けた簡単料理を中心にお届けします。
ローファットの利点とは
日々の慌ただしさから解放されて正月はゆっくり過ごせたでしょうか?
私は年末、恒例のおせち作りを終えて正月は家族時間をゆっくり過ごしたり、スポーツ番組を見てトレーニングに精を出したり。正月を挟んだ1月はゆっくり過ごせる半面、動く時間が減り、一時的に代謝が落ち、だらだらと飲み食いしてしまうので正月太りが気になる方も増えると思います。
そこでおすすめなのがローファットダイエット。ローファットダイエットは文字通り、脂質を抑える食事・ダイエット法の一つ。私も昨年の4月から東京食糧栄養専門学校という栄養学校へ通い出し、ローファットダイエットを始めましたが、トレーニングもしながら半年間で10kgほど減量に成功しました。
ローファットダイエットの利点としては、完全に油をカットするわけではないので食材選択の幅が比較的広く、炭水化物も食べられるので満足感があって無理せず続けられます。
少しお腹が空きやすい、また脂質を完全にカットしてしまうとホルモンバランスなども崩れやすくなるなどのデメリットもありますが、総じて個人的には良いことの方が多い気がしています。今の時期は特に寒く、運動するにもなかなか一歩が踏み出せない方も多いと思うので、まずは食事からベースの体重を少し落として運動につなげるとバランスの良いダイエットに繋がります。
では実際、ローファットダイエットはどんな料理かというと、脂質を抑えてさえいれば大きな決まりはありません。普段使っている油をカット、もしくは減らす。また、例えば脂質が多い鶏もも肉ではなく鶏むね肉やささみを使う、ドレッシングもノンオイルにしたり使用する調味料もマヨネーズなどではなく他の調味料で代用するなど意識すればOK。最初は物足りなさを少し感じますが、慣れてくると全く苦にならなくなります。
今回はまだまだ寒さも厳しいのでワンパンで作れるスープパスタをご紹介します。旬で低脂質・高タンパクのタラや白菜を使った満足感のあるローファットメニューになっています。
料理時間
20分
タラと白菜の旨出汁スープパスタ
レシピ
【材料(2人分)】 | |
パスタ(1.6mm) | 120g |
タラ(鍋用ぶつ切り) | 2切れ分 |
白菜 | 200g |
えのき | 1袋(200g) |
しめじ | 1/2袋(60g) |
しいたけ | 4本 |
三つ葉/塩 | 各適量 |
【A】 | |
水 | 600ml |
めんつゆ(2倍濃縮) | 100ml |
千切りしょうが | 10g |
酒 | 大さじ2 |
作り方
STEP:01
白菜は芯の部分は細切りにし、葉の部分はざく切りにする。えのき、しめじは石づきを切り落とし、粗くほぐす。しいたけは石づきを切り落とし、1cm幅に切る。
STEP:02
フライパンに【A】を入れ、ひと煮立ちさせる。パスタを半分に折って入れ、重ならないようにほぐしながら軽く茹でる。タラを並べ入れ、白菜、きのこ類をならすようにのせる。軽く塩をふり、蓋をして5〜6分、パスタがお好みの硬さになるまで弱火で加熱する。
STEP:03
器に盛り付け、ざく切りにした三つ葉をのせる。お好みでオリーブオイルやごま油など(分量外:少々)をたらす。
【ポイント】
・パスタは使用する製品の茹で時間に合わせて、蒸し煮する時間を微調整してください。
・基本的には具材をのせてあとは放置で完成ですが、のせる順番も大切。煮汁に旨みが行き渡る用に最初はタラをのせ、食感を残したいきのこ類は上にのせると風味と食感のバランスが良いスープパスタに。
・今回はノンオイルパスタですが、お好みでオリーブオイルやごま油などを摂取したい量たらせば個々人のメンテナンスに適したパスタに。
タラは高タンパク、低カロリー&低脂質、その上旨みがたっぷりなのでダイエット食材には特におすすめの素材のひとつ。鍋に活用する方も多いと思いますが、パスタに活用すると麺がその旨みを吸い込んでさらに美味しく仕上がります。
白菜も同様、低カロリーかつ低糖質のためこちらも欠かせません。白菜に含まれる代表的な栄養素はカリウム、カルシウム、ビタミンC、葉酸など多く、また加熱して汁ごと食べることで栄養素も可能な限り逃さずに摂取することができます。きのこ類を使うことでさらに旨みも加わり栄養満点のぽかぽかパスタに。
ダイエットは「我慢するもの」はもう古いですし、せっかくやるなら美味しく食べながら体に負担もなくできるのが嬉しいですよね。ぜひ、自分なりの心地良くできるラインを見極めて実践してみてください