料理家で世界を知るトライアスリートでもある高橋善郎さんのレシピ開発企画「二刀流の流儀」。
日ごろのトレーニングや大会出場時など高橋さんの体感を基に、どんな物が食べたいか、何を食べたらいいかを踏まえて、トライアスロンを構成する3種目、スイム・バイク・ランを愛する人たちに向けて、摂取するタイミングにも言及したスポーツフードを提案します。
走った後の「食」は胃のコンディションとも相談する
気持ち良く運動した後や追い込んだ後は、その充実感からついつい体のケアがおざなりになってしまう方も少なくないと思います。疲労はできるだけ残さず、次のトレーニングに向けて体をしっかりとケアしていきたいものですよね。
一般的によくいわれているのが運動後の「ゴールデンタイム」という言葉。これは運動やトレーニング後、30分から1時間ぐらいまでが最もたんぱく質吸収には絶好のタイミングということでご存知の方も多いと思います。この言葉からも体のケアの内容はもちろん「早く」というのも重要ということがわかります。
僕は普段、中距離で体に負担がそこまでかからないトレーニングをメインに行っています。大会が近づいていることもあって、先週久々に高強度のランニングトレーニングを行いましたが、筋肉はもちろん、「胃」へのダメージが強くありました。リカバリを狙ってたんぱく質中心の食事をしましたが、正直なかなか食べる量が進まず、体内への吸収もいま一つだったように思います。
体をケアするためにスピード、そして質は大切なのですが、「胃」へのダメージも考慮した食事も大切なのだと感じました。特に、これからの季節はジメジメしてきて心身ともに不快感を覚え、食が進まなくなることもあるので、より一層胃への意識は大切にしたいところです。
最近改めて気づかされた体験から、今回はそうめんを活用した手早く作れる料理で、疲れていても比較的あっさり食べられるレシピをご紹介いたします!
豚肉のビタミンB郡は疲労回復効果に効果的で、梅肉の酸味であるクエン酸やリンゴ酸も合わさることで、さらに疲労回復効果を高めることができるんです。
料理時間
15分
梅肉風味の豚しゃぶそうめん
レシピ
【材料(2人分)】 | |
そうめん | 4束(1束50g) |
豚薄切り肉(しゃぶしゃぶ用) | 150g |
ミニトマト | 8個 |
みょうが | 3本 |
長ねぎ | 1/4本 |
ゆで卵(市販品) | 2個 |
白ごま | 適量 |
【A】 | |
めんつゆ(2倍濃縮) | 150ml |
水 | 150ml |
梅肉(チューブタイプ) | 小さじ1と1/2 |
ごま油/しょうが(すりおろし) | 各小さじ1 |
作り方
下準備
・へたを取ったミニトマトは横半分に切る。
・みょうが、長ねぎは輪切りにし、水に約5分浸して水気を切る。
・ゆで卵は殻をむき、横半分に切る。
STEP:01
ボウルに【A】を混ぜ合わせる。
STEP:02
沸騰した湯に豚肉を入れて、火が通るまでサッとゆでたら冷水にとる。鍋のあくを取り除き、そうめんを入れ、製品の表記通りにゆでたら冷水でしめる。水気を切ったら、用意した食材と一緒にバランスよく器に盛りつけ、白ごまをかける。
【ポイント】
・今回は長ねぎ、みょうがを使用していますが、大葉やきゅうりを加えるとさらにさっぱりとした味わいに。お好みで刻みのりを添えてもおいしいです。
・ゆで時間が早いそうめんがおすすめですが、流水タイプのうどんなど手軽に使える麺類でアレンジしても◎。
これからじわじわと気温も上がり、スポーツイベントも盛り上がってくる時期に。トレーニングのモチベーションを上げるためには、やっぱり頑張った自分へのご褒美も必要だと思います。簡単で体が喜ぶ美味しいごはんをご褒美に、胃や内臓などにも気を配りつつ、内側から強い体作りを目指していきましょう!