市場調査レポートプロバイダー「Report Ocean(レポートオーシャン)」によると、世界のサッカー市場は2021年から2027年までで年平均成長率(CAGR)18.3%を記録し、2027年には37億1270万ドル(約4067億円)に達するとしている。市場への貢献度はヨーロッパが最も高く、予測期間中のCAGRは17.7%となる見込み。
市場拡大の要因として、サッカーリーグの推進が挙げられる。サッカー人気が高まることで女性や子供の参加が目立ち、競技人口が増加するとともにサッカークラブやサッカー協会の数も増加した。また、有名人の推薦や積極的な広告もサッカーへの参加を促進している。サッカー人気は、より多くの新しい仕事の機会への道を開くことになった。プロ選手はもちろん、コーチ、チームマネージャーなどで、引退後のキャリアの選択肢が増加していることも多くのビジネスを生み出す土壌となっている。
しかし、COVID-19の蔓延は、世界のサッカー業界の成長に悪影響を及ぼしている。政府は、コロナウイルスの拡散を抑制するため、社会的距離を保ち、移動を避けるよう指示を出している。その結果、スポーツリーグやイベントが中止されたり、中断されたりしている。また、若者の間ではコンピュータ、モバイル、ビデオなどのバーチャルゲームが人気を博している。バーチャルゲームの普及により、サッカーなどのフィジカルスポーツへの若者の参加が減少しており、これらがスポーツ全体の世界市場の抑制要因となっている。