化学品メーカー「第一工業製薬(本社:京都市)」は、全国の20歳代~60歳代の男女500名を対象に「脳疲労と睡眠に関する調査」を実施。6割が日常的に脳疲労を感じ、原因に睡眠不足、仕事や対人関係のストレスがあることなどがわかった。
「日常生活で脳の疲労感を覚えるか」について、「ぼーっとしてしまう」「物忘れが多い」「人の名前が出てこない」「集中できない」「ミスをしてしまう」など年代を問わず‟症状”が表れ、60.8%が脳疲労を感じると回答した。また、「記憶力の衰えを感じることはあるか」を聞いたところ、「よく感じる(15.0%)」「たまに感じる(48.8%)」を合わせて約6割以上が記憶力の衰えを感じていた。
「脳疲労の原因」については、「睡眠不足」が58.9%と大半を占め、「仕事のストレス(45.1%)」「対人関係のストレス(39.5%)」と社会生活で生じるストレスが影響している割合も約4割に上った。その他、「スマートフォンの使用(35.9%)」「パソコンの使用(23.4%)」、「運動不足(32.9%)」など、情報過多な現代社会やコロナ禍での生活が反映される結果になった。
脳疲労の原因が睡眠やストレスと関連することから、それぞれについて調査を進めた。「日常生活でストレスを感じることはあるか」を聞いたところ、76.4%が「ある」と回答した。
睡眠時間については、「7時間(20.6%)」「6時間(20.4%)」「6時間30分(12.8%)」と、半数以上は概ね6~7時間の睡眠時間を確保できている一方、5人に1人は5時間半以下の睡眠しか取れていないことも明らかになった。睡眠の質については58.6%が満足しておらず、その理由として「熟睡できない(58.0%)」「夜中に目覚めてしまう(48.5%)」「寝つきが悪い(45.4%)」などが挙がった。
ストレスと睡眠、脳疲労の関連性について、日常生活でストレスを感じている人ほど睡眠の質に満足していない人が多い結果になっており、睡眠の質に満足していない人や日常生活でストレスを感じている人ほど、脳疲労を感じやすい傾向にあることが判明した。
脳疲労を改善・軽減するためには、「質の良い睡眠」「ストレスを抱え込まない」が必要になるが、脳疲労を感じた時には「睡眠時間をとる(59.9%)」「ストレスをなくす(27.0%)」「健康的な食事をとる(26.0%)」「趣味など自分が楽しいと思うことをする(24.0%)」と、約8割が何らかの行動を起こしている傾向が示された。