エイジングケアブランド「fracora(フラコラ)」は、「水なしプラセンタエキス」の肌への塗布による有用性を確認した。水なしプラセンタエキスは、核酸、ムコ多糖類、脂肪酸、アミノ酸、成長因子など活性成分が多く含まれている「水抽出プラセンタエキス」に、脂溶性のレシチン、レチノール(ビタミンA)、トコフェロール(ビタミンE)を加えたもので、肌への効果が期待されている。

試験は32~58歳の健常な日本人女性14名を対象に行われ、1日2回(朝・夜)の洗顔後、顔の決められた側の半顔全体に「水抽出プラセンタエキス」を、もう片側に「水なしプラセンタエキス」塗布してもらい、使用前と使用4週間後の計2回、半顔の状態を計測。2つのエキスによる肌改善比較、塗布4週後のヒト細胞を調査した。

試験の結果、水なしプラセンタエキスは水抽出プラセンタエキスよりも、うるおい、明るさ、つや、小じわ、くすみなどがさらに改善されることがわかった。また、水なしプラセンタエキスの添加濃度に準じて細胞の数が増殖していることから、細胞賦活効果が認められた。さらに、添加濃度に準じてI型コラーゲンの産生効果が期待できること、水なしプラセンタエキスを老化物質AGEs(終末糖化産物)に添加すると減少することから、抗糖化作用の可能性も示された。

プラセンタは、主に馬、豚、羊、ヒトなど動物の胎盤から抽出された物。動物性のため無臭化や機能性の担保が課題で加工が難しい原料の一つだったが、加工法の進化や技術革新によって多くのサプリメントや美容品に採用されている。

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編集部