取材の裏側を伝える「サクッと取材・編集メモ」です。編集長が取材を通じて感じたことや思ったことを、3分で読めるボリュームにまとめました。
歯科医・島谷浩幸先生による歯に関する解説記事も合わせてご覧ください。
#29|デンタル連載記事一覧|取材・編集メモ
噛みしめが競技力を左右する⁉
前回の記事では、歯を意識することでスポーツパフォーマンスに影響があることが示されました。
今回はアルペンスキーを例に、噛みしめの効果や歯科外傷のリスクに関する具体的な研究成果が紹介されています。
スキーやスノーボードを楽しむ人や競技として取り組む選手にとって、実践的に参考になる内容です。
噛みしめで体の安定をサポート
記事内で紹介された研究では、噛みしめの強さが下肢の反射や体のバランスに影響することがわかりました。
スキーの競技スタイル(パワー型、スピード型)によって噛みしめ方や筋肉の反応が異なることも確認され、非常に興味深い結果です。
滑走中にバランスを崩しそうな瞬間でも、噛みしめを意識することで体の安定感が増す可能性があり、スノーボードやスケートボードなど、バランスが重要な同系統のスポーツでも応用できます。
スピード系競技は歯の危険地帯
スラロームのようにスピードと方向転換が激しい競技では、歯科外傷のリスクが高くなるようです。
競技レベルが高い選手ほどリスクが高い傾向が示され、0.1秒単位で争う世界ならではの事情ともいえそうです。
ウィンタースポーツ全般に言えるのは、スピードが出る競技ほど顔面や歯への危険性が増すということです。競技者や保護者は、安全意識を高めることが大切です。
パフォーマンスと安全は両立できる
ヘルメットやチン・マウスガードなどの保護具は重要ですが、それだけでは十分ではありません。
噛みしめを活用することで体の安定や筋反射を引き出し、パフォーマンス向上にもつなげられます。
これは、接触によって歯の外傷リスクの高いラグビーやアメリカンフットボールなどコンタクトスポーツでも同じ考え方ができそうです。
「歯を守る」と「体の安定を高める」は別々ではなく、両方を意識することが大切です。少し意識を変えるだけで、競技中の安定感や安全性がぐっと高まります。
歯への意識を高め、パフォーマンス向上と安全の両立を意識することで、より安心してスポーツを楽しめることを改めて実感しました。






















