料理家で世界を知るトライアスリートでもある高橋善郎さんのレシピ開発企画「二刀流の流儀」。
日ごろのトレーニングや大会出場時など高橋さんの体感を基に、どんな物が食べたいか、何を食べたらいいかを踏まえて、トライアスロンを構成する3種目、スイム・バイク・ランを愛する人たちに向けて、摂取するタイミングにも言及したスポーツフードを提案します。
クロストレーニングの成果で3位入賞!
9月のトライアスロンレースが無事に終わりました。結果は年代別のカテゴリで3位に入賞することができて、久々のレースを楽しむことができました! 地元の皆様の声援が本当に励みになりましたし、あらためてスポーツっていいなと感じています。
「伊勢志摩トライアスロン」に出場してきたわけですが、トライアスロン各地によっていろいろな料理が楽しめるのがいいところ。
伊勢志摩は伊勢海老をはじめとした海鮮類が非常に美味ですが、その中でも今回はあおさを使った料理や伊勢うどんが私的には一番刺さりました。自分で作るとなかなかこういう味にならないんだよな〜・・・と食べながら思いつつも、料理研究家としての知識や経験にするのはこの職業のいいところかもしれません。
レースを少し振り返ると今回はトレーニングの質・量に応じたパフォーマンスは最低限出せたのではないかと感じています。
スイムトレーニング>ラントレーニング>バイクトレーニングの比重でトレーニングしてきましたが、各パートのラップタイムを見るとその通りの結果に。
やはりスポーツに関してトレーニング以上の結果を出すのは難しいなと実感した反面、時間がない中でもトレーニング方法を工夫すれば一定のパフォーマンスは出せるものだと感じました。
今回一番効いたのがクロストレーニング。クロストレーニングについては前回のコラムでも記載しましたが、高強度で1種目トレーニングした後、もう1種目することで実際のレースに近い負荷をかけることができたと思います。それにしても久々のトライアスロンのレースはやはりきつかったです・・・。
レース後は達成感・充実感もものすごいものがあります。同時にレースでは強度はもちろん頭も使うので体へのダメージも相当なものが。今回はレース直後に食べたい超回復リカバリー飯をご紹介します。「伊勢海老!」とはいきませんが、スーパーで買える食材でパパッと作れるスタミナ料理です。
料理時間
25分
アレンジ多彩! 焼きチーズカレー
レシピ
【材料(2人分)】 | |
温かいごはん | どんぶり2杯分 |
鶏もも肉 | 150g |
むきえび | 100g |
さつまいも | 100g |
玉ねぎ | 1個 |
しめじ | 1/2袋(60g) |
ハーフベーコン | 5枚(40g) |
スライスチーズ | 4枚 |
オリーブオイル | 大さじ2 |
薄力粉 | 大さじ2 |
イタリアンパセリ/ケチャップ | 各適量 |
【A】 | |
水:200ml | 100ml |
トマト缶(カットタイプ) | 400g |
カレー粉 | 大さじ1 |
塩 | 小さじ2 |
おろしにんにく/おろししょうが | 各小さじ1 |
砂糖 | 大さじ1 |
ドライバジル | 小さじ1 |
作り方
下準備
・鶏もも肉:ぶつ切りにする。
・玉ねぎ:みじん切りにする。
・さつまいも:皮付きのまま1cm角に切る。
・しめじ:石づきを切り落とし、粗くほぐす。
・ハーフベーコンは、1cm四方に切る。
STEP:01
温めたフライパンにオリーブオイルをひき、鶏もも肉、むきえび、玉ねぎ、さつまいも、しめじ、ハーフベーコンを入れて中火前後で全体に焼き色がつくまで5分ほど炒める。薄力粉を加え、粉っぽさがなくなるまで炒める。
STEP:02
【A】を入れ、混ぜ合わせながらひと煮立ちさせる。時々混ぜ合わせながら弱火で5分ほど煮る。
STEP:03
耐熱皿に、あたたかいごはん、【STEP:02】を適量かけ、スライスチーズをのせ、ケチャップをかける。オーブントースターで5〜8分ほど全体に焼き色がつくまで焼く。ちぎったイタリアンパセリをちらす。
【ポイント】
・カレーは食材を受け入れる幅が広いのでお肉であれば豚肉や牛肉、魚介であればホタテや切り身などお好みの食材でアレンジも楽しめます。
・オーブントースターは1200Wのものを使用しています。W数が違う機種であれば時間を微調整して仕上げてください。
子供も大人もみんな大好きなカレー。トライアスロンのレース後はカロリーだけでなく、塩分や水分など思った以上にエネルギーを消費して体にダメージがあります。なので、いつも以上に栄養素を摂るように意識することが必要になっています。今回はチーズをオンすることでしっかり栄養もカロリーも摂取できるので体を超回復させるにはもってこいのリカバリー飯に。
トライアスロンの今シーズンのレースは終わってしまいますが、まだまだトレーニングは続きます。少し早いですが来シーズンのレースは早いところで4月から始まるので、来シーズンはコロナがもっと落ち着いて早い時期のレースにも出られればと思います!