2023〜2025年度の3年間を改革推進期間とした部活動の地域移行など、全国では新しい形の運動部の活動改革が進んでいる。無料グループコミュニケーションアプリ「BAND(運営:NAVER Corporation)」は、全国の指導者や保護者2025人を対象に実態調査を実施した。

部活動の地域移行に関する進捗度について、半数以上が「わからない」と回答しているものの、「移行がすでに完了している」「移行準備中」は約20%になっている。一方で、「地域移行の予定はない」「地域移行について議論中」は約30%と、対応が二分している形になった。

地域移行が完了したグループの中で「どのように移行が進んだか」について、「外部から指導者を顧問として受け入れる」が最も多く、「地域のクラブチームに移行する」が続いた。「近隣の学校で生徒を集め合同で活動する」「現顧問がそのまま兼業する」もあり、さまざまな対応策を講じながら前進しているもよう。

同グループの中で、「移行後のチームの変化」について、「今までと同じ形で特に変化はない」が最も多く、「練習日・時間などのスケジュールが変化した」が続き、おおむねスムーズに対応できていることを示した。

「地域移行について議論中」のグループの中では、「教諭に変わる指導者の確保」「外部指導者に任せることで費用面などの不安点」「保護者への負担増」「送迎など時間の問題」「部活の子どもの環境(の変化)」など、現実的に対応が困難な点もあり、苦慮している側面もうかがえる。

なお、BANDは4月8日、「部活動地域移行の現在地とこれから」と題したオンラインセミナー(無料)を実施予定。

スポトリ

編集部