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2022.01.19
食事・栄養学
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好相性の食材を組み合わせて貧血予防④(@Winter ver.) ~白菜×レーズン~【スポーツ食マッチング #23】
神戸女子大学 健康スポーツ栄養学科 坂元ゼミ

「季節感(食材の旬)」「好相性の食材を組み合わせて相乗効果を図る」「目的(強化・予防・対策など)」――この3点を踏まえたスポーツ食を提案する「スポーツ食マッチング」。第23回は秋の食材を使用した「貧血予防編④」です。

本企画は神戸女子大学 健康スポーツ栄養学科 坂元ゼミとのコラボ企画で、栄養解説は坂元美子先生、レシピ作成&調理は坂元先生監修の下、藤澤佳穂さん(3回生)が担当しました。

Z世代のスポーツ選手を想定して献立を作成していますが、自炊しているスポーツ選手、部活のマネジャー、運動習慣のある成人の方にもご活用いただけます。簡単、かつ栄養価の高い献立で、スポーツや運動シーンでお役立てください。


★貧血予防に必要な栄養素は?

*Point*
①鉄には、ヘム鉄と非ヘム鉄がある ②鉄とセットでビタミンCを摂取する

鉄は栄養素の中でもダントツに吸収率が低いといわれている。食べ物に含まれる鉄はヘム鉄と非ヘム鉄がある。ヘム鉄は、ヒレ肉やモモ肉などの赤身の肉、カツオやマグロなどの赤身の魚、貝、レバーに多く含まれ、比較的吸収率が高い(約20%)。非ヘム鉄は、ほうれん草などの野菜や豆類、ひじきなどの海藻類に多く含まれ、吸収率はそれほど高くない(約5%)。ビタミンCは、非ヘム鉄の吸収を助けてくれる。

★相乗効果が見込める食材の組み合わせ

貧血予防のために組み合わせたい食材は、レーズンと白菜。

レーズンは比較的吸収率の低い非ヘム鉄ですが、ビタミンCが含まれる白菜と組み合わせることで、体への吸収を助けてくれます。ビタミンCには抗酸化作用もあり、炎症を起こしにくい体を作ることにも役立つ。さらに、チーズなどの動物性たんぱく質食品と一緒に摂ることで、非ヘム鉄の吸収率をグンと高めてくれる。野菜や果物に多く含まれるビタミンCは熱に弱いので、加熱せずに食べられる料理がお勧め。

組み合わせNGの食材はあぶら(脂、油)の多い物。揚げ物などたくさん油を使う調理方法もアウト。食事中、大量の水分を一緒に摂るのも、鉄の吸収を下げてしまう原因になる。

★最適な摂取タイミング

就寝中に体の修復や血液の合成が高まるので、運動後や(睡眠前の)夕食がベスト。


◎レーズンと白菜のクリームチーズ和え

<材料(2人分)>
・レーズン:12g
・白菜:180g
・パプリカ(黄):8g
・クリームチーズ:40g
・食塩(塩もみ用):適量    
・レモン汁:14g
・ブラックペッパー:適量

<手順>
(下準備)
・白菜:(1)食べやすい大きさに切る、(2)塩もみする、(3)水にさらして塩気を取る、(4)十分に水気を切る
・パプリカ:薄くスライスする

①白菜、レーズン、クリームチーズ、レモン汁をボウルに入れて和える
②和え終わったら器に盛り、ブラックペッパーをかけるだけ

<レシピ作成&調理担当:藤澤 佳穂 / Kaho Fujisawa>

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神戸女子大学 健康スポーツ栄養学科 坂元ゼミ

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