国際スポーツ栄養学会(ISSN)のグローバルパートナー「グローバル・パフォーマンス・ニュートリション・インステュート(GPNi)」の公認資格の認定、教育プログラム「スポーツ栄養スペシャリスト(ISSN-SNS)」のがこのほど日本に上陸した。
これからスポーツニュートリションの世界を目指す人、すでに現場で活躍する人にとって、資格認定の過程で学べる内容は自身の歩みの大きな助けになるはず。
そこで、資格取得のための講座で何が学べるかを編集長自ら体験。今回はモジュール6~8の講座内容について。すべての講座を終えたら、あとは資格認定試験を受けるのみ。
モジュール6:運動、水分補給、栄養戦略
モジュール6は主に水分補給の話。
運動をすると、体はどう変化するのかなど基本的な部分。熱中症や脱水症などにならないための適切な水分補給と摂取量の目安などが明記してある。
さらに細分化され、水分補給を怠ると重症化する「低ナトリウム血症」が加わる。
体温調節に関する世界的権威の見解に基づいた解説も。
運動前に何をどのくらい摂取するかに言及。
グリコーゲンローディングなど、エネルギー源になる炭水化物の摂取方法、摂取量など詳しく解説している。
運動することで一時的に落ちる免疫に関する記述。スポーツ選手が実は‟不健康”であることにも言及。
その他、オーバートレーニング症候群など、スポーツをする人が陥りやすい疾病のリスクについて解説されている。
モジュール7:スポーツ栄養の応用
モジュール7は全般、コーチングをしている人、もしくはめざす人にとっては、興味が尽きない競技別の栄養戦略について。
マラソン、トライアスロンなど持久系スポーツで、競技特性を踏まえて栄養がどれだけ必要なのかを詳しく解説している。
18章はパワー系スポーツの栄養。五輪金メダリストの栄養戦略を例に紹介されている。
主に、瞬発力、持久力が必要なバスケットボール、男女サッカーの栄養戦略について。
何をどのくらい、どのタイミングで摂取するかなど、スポーツ選手の例をとって、わかりやすく紹介されている。
「見せる筋肉」を作るための栄養戦略について。
海外では絶大な人気を誇る競技で、日本でも競技人口が増加の一途。実は高齢者の健康問題(フレイル対策)にフィットする競技なので、きちんとおさえておきたい。
最後に水泳。高強度な運動(競技)のため、専用の栄養戦略が必要になるということか。こちらもトップスポーツ選手の例を基にしながら。
モジュール7に出てくる摂取量などの数字は、コーチングのため、試験のため、自身で活用するためにも、頭に焼きつけておく必要があるだろう。
モジュール8:試験の準備
ISSNがまとめた近年の最新レビュー集。情報は刻一刻とアップデートされていく。
スポーツニュートリションを知ることで、どんな分野で活躍できるのか。海外では多くの職域で役立っている。
日本でも、自分の道を決めた人たちが、活躍できる場が多くなることを切に願う。
すべてのモジュールの受講、小テストが終わると、いよいよ資格認定試験。学んだことを試験で発揮できるように対策をしておこう!