食品最大手「味の素株式会社(本社:東京都中央区)」は、20代から40代の有職女性を対象とした「たんぱく質摂取に関する実態調査」を実施(期間:2023年12月26日~12月28日)。調査結果から、約9割が「たんぱく質摂取は大切」としているものの、実際に毎日摂取できているのは約3割に留まっていることがわかった。

また、8割以上が「スープなどの温かい飲み物でたんぱく質を摂れたら嬉しい」と回答。同社では、調査結果から得られたニーズを受け、「お湯を注ぐ」「チンするだけ」のスープなどで、手軽なたんぱく質摂取ができる新たな食習慣「すーぱく(スープ・吸う/たんぱく質)」を提案している。同社は今後、提案にマッチする商品の開発・マーケティング強化、気運の醸成を図るとみられる。

女性のたんぱく質摂取について、同社研究員(たんぱくアミノ酸・栄養研究)の神通寛子氏はこのように話している。

「たんぱく質は、筋肉や血液や髪や肌などのもととなる重要な栄養素です。成人女性が1日に摂取すべきたんぱく質の量は50g。食品素材で計算すると、鶏もも肉300gや卵7個を食べることに相当し、毎日食べるのはなかなか難しいと思います。実際に日本では約20%の女性のたんぱく質摂取量が目標量を下回っている※)というデータもあります。

一気に摂るのは大変ですが、昼食や間食など一日の中で少しでも摂るように心がけるだけで、不足しがちなたんぱく質を補えます。具体的には、お湯を注ぐだけで作れるスープを活用していただくのがおすすめです。忙しい仕事中の間食にも、疲れて帰ってきた夕飯にも、気軽に取り入れることができますし、寒い季節の体調管理にも役立ちます」

※Nana Shinozaki et al.: Usual Nutrient Intake Distribution and Prevalence of Nutrient Intake Inadequacy among Japanese Children and Adults: A Nationwide Study Based on 8-Day Dietary Records, Nutrients, 15(24) 5113 (2023)

主な回答結果(出典:味の素) n=回答数

(摂取が不十分と答えた人の名中で)
たんぱく質摂取が難しいと思う理由 [n198]

たんぱく質・たんぱく質摂取のイメージ [n600]

たんぱく質の摂取方法として思いつくもの [n600]

日ごろおこなっているたんぱく質摂取の方法 [n600]

スープに期待すること [n600]

スポトリ

編集部