料理家で世界を知るトライアスリートでもある高橋善郎さんによるレシピ開発企画「アスリート体感料理」。騒がしい日々もひと段落した今季、高橋さんはエイジグループの大会出場を視野に始動しました。今回から、スポーツ選手としての一面(レースへの臨戦過程や結果、トレーニング方法)と料理家としての一面(自身のコンディショニングと食事)を合わせた内容で隔月連載していただきます。
9月の伊勢志摩トライアスロンに向けて順調にトレーニングに励んでいる今日この頃。
限られた時間の中でトレーニングをどう効率よくできるか、悩まれるアスリートの方も多いと思いますが、みなさん工夫しながら取り組んでいると思います。
トライアスロンは、一つのレースで「スイム」「バイク」「ラン」と3種類の競技に臨む多種目スポーツ。そのため、自然と“クロストレーニング”を取り入れる形になります。
クロストレーニングとは、1つの種目にとらわれず、複数種目の運動をおこなうこと。例えば、ランニングをメインに競技をしている方が、あえてスイムなどの走らない種目のトレーニングに取り組み、普段使わない筋肉を刺激して身体全体のバランスを整えたり、自分の癖を直したりといった効果を期待します。
実際、私も学生時代からずっとスポーツが好きで、何かしらの競技に携わってきましたが、トライアスロンを始めてクロストレーニングが習慣になってからは、すべてのスポーツに通じる体幹が鍛えられ、少ない時間のトレーニングでも早く効果が出るようになりました。
クロストレーニングは単純なトレーニングからのリフレッシュになりますし、筋肉的に負荷がかかり、内臓を刺激して心肺機能も高まります。だからこそ、トレーニング後は疲労回復効果の高いタンパク質を中心に、体に優しい消化のいいメニューが必要になってきます。
また、クロストレーニングの際にもう一つ気をつけたいことは水分補給。違う動きをする分、当たり前でもある水分補給がおざなりになりがちになります。種目、メニューが違う時こそ水分補給を意識することが大切です。
そこで今回は、暑い夏でもツルッと食べられる「たたき長いもとオクラの旨辛そうめん」をご紹介! まだまだ暑い時期は続くのでやはり麺料理は強い味方。
<材料(2人分)>
・そうめん:4束(200g)
・長いも:150g
・オクラ:8本
・サラダチキン(プレーン):1袋(110g)
・みょうが:2本
・ゆで卵:2個
・白いりごま:適量
【A】
・めんつゆ(2倍濃縮):100ml
・水:100ml
・コチュジャン/ごま油:各小さじ1
<作り方>
① ボウルに【A】を混ぜ合わせてタレを作り、冷蔵庫で冷やす。長いもは、土を洗い流し、ぶつ切りにし、袋に入れて粗くたたく。サラダチキンは手で粗くほぐし、みょうがは輪切りにする。
② そうめんは製品の規定通り茹でる。茹で上がる1分ほど前にオクラを入れて一緒に茹でる。ザルにあけ、冷水でしめて水気を切る。オクラはヘタの部分を切り落とし1cm幅の輪切りにする。ボウルにオクラ、1の食材を入れ、さっくり和える。
③ 半分に切ったゆで卵を器に盛り付け、たれをかけ、白いりごまをふる。
<ポイント>
・そうめんの代わりにそばやうどんなどで代用してもおいしいです。手軽に使える流水麺タイプでも◎。
・フライパンのフチに沿ってたれを回し入れることでより香ばしく仕上がります。
・コチュジャンがなければめんつゆ+練りからしでさっぱり食べるのもあり。
コチュジャンとめんつゆがベースのピリッと辛味の効いたコクうまつゆに、胃に優しいネバネバ食材の長芋とオクラ、さっぱりとした蒸し鶏とお好みの薬味をたっぷり合わせて作る簡単麺レシピ。
夏のトレーニングは手っ取り早いスポーツドリンクやトレーニングバーでついついお腹を満たしがちですが、旬の夏野菜を取り入れた簡単手作り料理を食べれば身体ももっと喜ぶこと間違いなしです。
この夏は無理のない範囲でぜひクロストレーニングにチャレンジしてみていただきたいです! <<次回へ続く>>
Yoshiro Takahashi / 1988年 神奈川県生まれ
●得意料理:和食料理 / 魚料理全般 / 和菓子 / アスリート系ごはん
●ジャンル:和食 / 魚料理全般 / おつまみ / 健康・スポーツ / おもてなし / 酒類(日本酒、ビール 、ワイン)
●モットー:「もっと料理を楽しく、身近に」
●趣味:書道 / スポーツ(トライアスロン・バスケットボール)
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高橋さんが経営する和食料理店「凧 HANARE」
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