米ぬか関連の原料サプライヤー「築野食品工業株式会社(和歌山県伊都郡、代表取締役:築野富美)」が、一般向けに続々と新戦略を打ち出している。

こめ油精製のトップサプライヤーである同社は、米ぬかから抽出される物質の原料化(医薬品、化粧品、サプリ向け)、こめ油の廃油をリサイクルした工業用油脂の製造など、主にB to B(Business to Business : 企業が企業に対して物やサービスを提供する)で事業展開している。

日本の国食である「米」の新たな魅力を見出そうと、同社で開発された国産こめ油と米粉のグルテンフリーシリーズ「come×come(コメコメ)」はすでに一般向けに販売されており、健康志向、社会的なニーズから引き合いが強い。

同社は5月26日、come×comeシリーズから「瀬戸内レモンまるごと 米粉のレモンケーキ」を上市。しっとりとした食感のこめ油と米粉の生地、シャリっとしたアイシングの食感、芳醇なレモンの香りが特長。素材の味を生かすこめ油によって、皮、種、果肉をまるごと使用した瀬戸内レモンの酸味、苦み、旨味すべてが引き立っている。

さわやかな味わいが感じられるため、夏の贈り物にもおススメの一品だ。

また、同社は一般へのこめ油の有用性と魅力を訴求するため、周知活動も積極的に進めている。

4月には、日本最大級のキャンプフェス「GO OUT JAMBOREE」に、食と暮らしのメディア「macaroni」とのコラボブースを出展。

こめ油と一般的なサラダ油のニオイ比較体験、こめ油で揚げたポテトの試食、こめ油のサンプリング、チラシ・レシピブックの配布、こめ油の販売をおこなった。

同社ブースには多くの人が立ち寄り、熱したこめ油と一般的なサラダ油のニオイ比較体験では「こめ油からはツンとしたニオイがしない!」と好評を博した。キャンプ飯におすすめなアヒージョや炊飯にこめ油をちょい足しするレシピは絶賛だった。

近年、原料サプライヤーによる一般への進出が続いている。本来困難である米ぬかの成分抽出を可能にする技術力に加え、精製・リサイクルし、商品へと昇華させる研究・開発力を有するため、同社によるビジネスは持続的に成り立っている。

スポトリ

編集部